私立高校入試が終了しましたが結果はいかがでしたか。愛知は東京や大阪と違い、私立高校より公立高校志向が強いこともあり、これからがラストスパートだという中3生も少なくないと思います。泣いても笑ってもあと1か月です。最後に笑うためにも万全な準備をしていただき、本番に臨んでいただきたいと思います。
前回本ブログで、大学受験生を対象とした「受験勉強 最後の追い込み」と題した記事を書かせていただきました(受験勉強 最後の追い込み 豊明×塾×高校生×中学生 – Learning Base AWAKE | Learning Base AWAKE)。今回は高校受験生向けに「入試対策で絶対にやって欲しいこと」についてご紹介いたします。

過去問を通しで解くこと
この時期に受験生が行っている対策で以前から気になっていることがあります。それは過去問から抜粋した問題を解いているということです。確かに不得意分野を克服するためには、その分野に特化した様々な問題を解くことはとても重要です。しかし残り時間の限られたこの時期を考えると別の観点からの対策が必要となります。それは過去問を通しで解く、それも時間通りに解くということです。特に高校受験の場合、模試などを受験したことのある学生はあまり多くありません。そのため本番を想定した対策が不十分な学生も多いようですので。
制限時間は思いのほか大きなプレッシャーとなります。そのため入試は時間との勝負と言われるくらいです。本来解ける問題も解けなくなることも多々あり、メンタル勝負とも言われるくらいです。つまり時間が制限されることにより、本来持っているはずの実力を十分に発揮できなことになります。そのため本番までに時間を加味した対策は不可欠です。これには「過去問を通しで解くこと」がうってつけだと思います。
それでは「過去問を通しで解くこと」でどのような課題がみえてくるのでしょうか?
時間が足りない
最も多いものとして「時間が足りない」があげられます。具体的には「英語の長文を解く時間が足りなかった」「数学の図形問題を解く時間が足りなかった」などなど。他の問題(多くの場合、前半の問題)を解くのに時間を要してしまったため、後半にある難易度の高い問題にかけられる時間が足りなくなったというものが多いように思います。限られた時間内に解くため必然的に生ずる課題ではありますが、「時間配分」がいかに重要であるかを物語っているとも言えます。
愛知県公立高校入試の数学の問題を例にとってみます。制限時間は45分です。問題は3つの大問で構成されています。
【大問1】計算問題を中心に構成されていますが、中1~3までの幅広い知識が求められます。
【大問2】関数を中心に構成されていますが、確率や図形が組み合わせて出題されることもよくあります。大問1や3と比べて1問当たりの配点が高いのも特徴です。
【大問3】図形が出題されます。平面図形や立体図形では難易度の高いものが多く、偏差値の高い学校では合否を左右することもあります。
上記はこれまでの出題傾向です。これに従うと、大問1を10分以内に解いて大問2や3のための時間を稼いでおきたいところです。高得点問題のある大問2は少し時間をかける必要がありますが、大問3を考えると効率よく15分程度で解いておきたいところです。大問3では稼いだ残り時間をフルに活用して解くことになるかと思います。
しかしこれは完答することを前提としたものです。数学が苦手な学生にとって制限時間内に完答することは至難の業です。となると制限時間内に正答率をあげるには時間をかけるべき問題の見極めが重要です。別の言い方をすると「捨てる問題」を考える必要が出てきます。「捨てる問題」と言われると驚く学生も多いのですが、時間が限られている中で効率よく得点しようとすると致し方のないことかと思います。これまで多くの学生を見てきてこの点は盲点となっているように思います。
それではどのように対策したら良いか、一例をあげてみたいと思います。
対策方法
参考までに私が考える対策方法を記載してみます。他にも良い方法があると思いますので、皆さんなりに考えてみてください。
①まず過去問を用意してください。予想問題などでも結構です。
②指定の制限時間で解いてください。ここで注意点ですが、たとえ時間が余ったとしても見直しに活用してください。
③採点をして、できた・できなかった分野を特定してください。できなかった分野は必ず教科書などに戻って理解できるようにしてください。
④できれば上記の①~③を数年分繰り返してください。その方がより確からしい傾向が見えてきます。見えてきた自身の特性から時間配分を割り出してください。必要に応じて捨てる問題を決めてください。ここで注意点ですが、全科目の総合点として目標とする点数に到達できるかを忘れずに確認するようにしてください。
最後に
先にも記載したように、入試は時間との勝負です。解けない問題を解けるようにすることも大切ですが、時間内に問題が解けるかの方が合否を左右する可能性が高いと思います。「過去問を通しで解くこと」で時間配分や捨てる問題を決めること、これを対策として取り入れていただくことで万全な準備をしていただけると嬉しく思います。あと1か月、がんばってください!