
大学や高校に進学を希望されている受験生や保護者の方に向けて、今回は「学歴」について、私見ではありますが少し記載させていただきたいと思います。
「良い大学に入って、良い会社に就職して、…」
これは、私たちの世代がよく親から聞かされた文言です。今で言われるところの団塊世代である親世代は、高度経済成長で右肩上がりの日本を築き上げた立役者です。この発展を継続的に推進すべく、この言葉を使っていたのではないかとよく思います。これは俗に言う「学歴」と同義語のようなものです。あれから長年の月日が流れて令和となり、世の中もあのころとは大きく様変わりしました。それでは最近の親御さんは、「学歴」に対してどのような考えを持っておられるのでしょうか。
学歴を重視する傾向
現在の仕事柄から、このような結果となったことは否めませんが…
お話させていただいた方々からは一様に、「学歴は重要」「学歴は無視できない」との意見を耳にします。現に、お子さんを学習塾に通わせることが現在ではデフォルトになっていますし、受験となれば偏差値の高い学校への進学を望まれる方々ばかりです。
さらに学歴を重視する傾向は受験に目を向けても垣間見えます。今年から始まった愛知県公立中高一貫校への進学志望者の倍率はとても高い結果となり、関心度の高さが伺えます。さらに、今や高等教育機関である大学の卒業は当たり前のようになってきており、2024年度の大学進学率は59.1%と過去最高を記録しています。
このようなことから、少なくとも学歴に対する関心度の高さは、昔も今も変わらないようです。
学歴フィルター
就職について考えてみると、「学歴フィルター」といわれる言葉を耳にします。大学の偏差値やブランドを基準にして設けられるもので、就職活動をする学生に対する判断材料にしている企業や業界があると言われています。多分、我々の就活の時には、「学歴フィルター」はあったと思います。学閥のようなものが存在する企業もありましたので。一方、最近では「学歴」を重視しない企業があるとの話も耳にします。しかし「学歴フィルター」を活用しているという企業もあります。偶然の一致かも知れませんが、確かに前職では周囲にいた社員は、老いも若きも超難関大学卒業者・大学院修了者ばかりでした。このようなことから、「学歴フィルター」が依然として残っていると考えておいて良いのではないでしょうか。
これからの世の中では、「学歴」をどのように捉えたら良いのでしょうか。
ないより、あった方が良い!
個人的な経験から、「学歴はないより、あった方が良い!」と考えています。確かに「何が得をするのか?」と問われると、絶対的なものではないために具体的な返答に苦慮してしまいますが、「あるとチャンスが多い」ことは確かだと思います。また現在のような先行き不透明な時代では、「持つ者」 vs. 「持たざる者」を比較してみると、「持つ者」になっておいた方が何かと都合が良いと思います。
この春に新社会人として羽ばたく当塾の卒業生がいます。喜ばしいことに彼女は早い段階に超大手企業に就職することが決まりました。驚くことに、企業支援の下に国家資格取得のための勉強をさせてもらっていました。しかも通信教育だけでなくセミナーなどの参加も許容する破格の待遇で。嬉しいことに当塾の自習室を活用して受験生に交じって、卒論+国家試験の勉強をしてくれていました。
その時、彼女が語ってくれたことは、「大学受験を頑張って本当に良かった!」ということ。彼女の高校受験時に受験勉強を見させていただき、志望校合格後は高校生活を謳歌していたそうです。しかし高3の秋、「中堅どころの私大でも難しいかも?」と学校の先生から言われ、当塾の門をたたいてくれました。学校の先生の言葉通りとても厳しい状況でしたが、心機一転、将来やりたいことから逆算して志望校を決め、受験勉強をスタートしました。多分、第一志望の大学の偏差値は、当時の彼女の偏差値から10以上高いものでしたが、彼女の底力で見事合格!「受験勉強はとてもしんどかった!」と吐露していましたが、本人の努力で勝ち取った大学進学。将来やりたいことにつながる志望校を選んだこともあり、大学で頑張ってくれたことと思います。実際、研究活動が新聞に掲載されたりしていましたので。
このように振り返ってみると、彼女の獲得した超大手企業への就職内定や破格の待遇、「学歴」がもたらしたチャンスのひとつではないでしょうか。私個人としても、「持つ者」がなせる業だと改めて実感した次第です。
「ヨコの学歴」 vs. 「タテの学歴」
さて、ここまで書いてきた「学歴」は「ヨコの学歴」といわれるものです。大学の4年間をどこの大学で過ごすのかを基準とした学歴、と考えていただくと分かりやすいかと思います。日本では主流の考え方ですが、アメリカなどでは「タテの学歴」を重要視する傾向にあります。「タテの学歴」は最終学歴が大卒の学士ではなく、さらに上位機関として存在する大学院に進学し修了し、修士号や博士号を取得した経歴となります。この「タテの学歴」については、次回ご紹介させていただきたいと思います。
関連リンクは以下です。
学歴について(その2)「タテの学歴」 個人的体験から 豊明×塾×中学生×高校生 – Learning Base AWAKE