
効果的な英語勉強法として、2回にわたって「英和辞典(紙)の利用」「音読」についてご紹介いたしました。今回は第三弾として「文構造の把握」についてご紹介いたします。
文構造について
「文構造」というと「文型」や「構文」と勘違いされる方が結構います。確かに5文型や英語構文は大切ですが、今回取り上げている「文構造」は少し異なったものです。どちらかというと、英文、特に英語長文の理解を促進してくれるものと捉えていただくと良いかも知れません。
英文を構成している主な要素は名詞(句・節)、動詞、形容詞(句・節)、副詞(句・節)となります。英語は主語(S)、動詞(V)がはっきりとした言語ですので、このSVを見つけることは最重要です。しかし英語長文を読解するとなると、これだけでは不十分です。そこで「文構造」を捉えることが重要となります。文面で説明しても分かりにくいでしょうから、実際に具体的な方法をご紹介いたします。
具体的な方法について

上の画像は実際の入学試験で出題された英文の一段落文を抜粋したものです。ご覧のように6つの英文で構成されていますが、難しい英単語・熟語はほとんどありません。よろしければ一読してください。
いかがですか?一読してみると分かりますが、思ったより文脈を捉えることが難しいのではないでしょうか?

そこで各英文を以下のような要素に分解してみます。
- [ ]:名詞的
- ( ):形容詞的
- < >:副詞的
- □:ディスコースマーカー
結果は上の画像のようになります。
このように分解することで・・・
不定詞や関係代名詞によって修飾されることで言葉の意味がはっきりします。
that節を理解することで筆者の主張や考えなどが見えてきます。
さらに、副詞やディスコース・マーカーに意識すると文のつながりが見えてきます。
このように文構造を捉えることで、先程と比べるとより鮮明に文脈を把握できるのではないでしょうか。
さらなる効果が

こちらは各文をスラッシュ・リーディングのようにして、英文を前から「かたまり」ごとに和訳したものです。俗に言われる「返り読み」と違い、前から英文を訳すと日本語らしいものとはなりませんが、十分に理解できると思いませんか。
このように英文を前から理解することで返り読みによるロスがなくなります。結果的に読解速度が上がることになります。また、リスニングでは流れてくる英語を捉えていくことになりますが、英文を前から捉えることができるようになれば、リスニングでの理解度を格段に上昇させることができます。
このように期待できる効果がとても高い「文構造の把握」ですが、当然のことながら一朝一夕には習得できるものではありません。訓練する必要があります。しかし、このように期待できる効果を考えるとやってみて損はないのではないでしょうか。では具体的な訓練方法を少し記載いたします。
いきなり難易度の高い長文に挑戦するとやる気をなくしてしまうかも知れません。そこで高校受験レベル相当の長文がよいかと思います。ネットから簡単に入手できますので、愛知県公立高校入学試験問題などを活用してみるとよいでしょう。実際に自らの手で構造分解をしながら文脈を捉えてみてください。これらの長文で文脈が捉えられるようになれば、徐々に難易度を上げてみてください。
また最近の問題集には「文構造」を掲載しているものがあります。このようなものも参考にされるのもよいと思います。
最後に
近いうちに第四弾をご紹介する予定です。これで私が経験から培ったお勧めの英語勉強法は完結予定です。しかしここまでにご紹介した3つ、「英和辞典(紙)の活用」「音読」「文構造の把握」だけでもかなり英語力をアップさせることが可能です。皆さんが英語力アップさせ、将来グローバルに活躍されることの一助となることを期待しています。
関連リンクは以下です。
英語勉強法(その1)「英和辞典(紙)の活用」_豊明×塾×中学生×高校生 – Learning Base AWAKE